組合理念

組合員相互の扶助親睦及び啓発を図り、
医科器械の技術の研究と優良化に努め
且つ組合員の事業に共通する利益を増進し、
業界の公正な興論を明らかにし、
以って医科器械の平和的発展と国民医療の向上に
寄与することを目的とする。

理事長あいさつ

我が国の医療器械製造の歴史は幕末から始まり現代に続いています。7名の創始者から明治・大正・昭和と多くの職人が生まれ、現在の日本製鋼製医科器械が作られてきました。今でもその多くは職人の手仕上げで作られていることをご存知でしょうか?
この技術で作るメスやハサミ、鉗子などは寸法や形状、切れ味や微妙な調子などを外科医の好みに合わせることが可能です。プラモデルのように組み立てて作る海外製の器械とは違い、Only one・No.1の使い勝手を提供できます。
しかし、職人の高齢化と後継者不足、また価格の安い海外製品の台頭などにより現在、技術そのものの存続が危機的状況にあります。30年前に250人ほどいた職人も今では50人程度に減少しています。
日本鋼製医科器械同業組合は昨今の機械化・DX化は当然の流れとしながらも一方で、“人の手によってしかできないこと”にのみ付加価値があると考えています。当組合では外科医の相棒である「医療器械職人」の技術を継承すべく様々な取り組みを始めています。今後とも関係者の皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

令和6年7月
日本鋼製医科器械同業組合 理事長 荒井儫